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ちびまる向ちゃん(100)
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田辺と三菱の合併で、ようやく一段落付いたと思ったら
海外でも合併騒ぎが起こっているようです。 米医薬品ファイザーがワイス買収へ、配当半減 21世紀ももうすぐ10年経とうとしてますが、新薬のブレイク率は 世界的に見ても、90年代に較べて明らかに低下しています。 日本製薬企業各社の売り上げは相変わらず90年代の薬に頼り切って いるため、アクトス、ブロプレス、プログラフ、クラビット、アリセプト など超大型商品の特許が軒並み切れていく2010年以降に どこのMRも恐怖を感じております。 これは俗に「2010年問題」と呼ばれてます。 ここ数年における日本企業の相次ぐ合併は、この問題に備えてのものです。 合併して合理化し、リストラを推し進めて損失分を圧縮するわけですね。 世界最大の製薬企業であるファイザーも例外ではありません。 ジェネリックへの切り替えが日本に較べてシビアな欧米では、 ノルバスクの特許切れで前年度マイナス40%、 ゾロフトの特許切れで前年度マイナス75%という とてつもない売り上げダウンを記録しました。これだけで ざっと2500億円の売り上げが消えるわけです。 まして、ファイザーの売り上げの4分の1、年間1兆円以上の ドル箱である高脂血症薬、リピトールの特許が2010年12月に切れた時、 どれだけの損失になるか見当が付きません。そのショックをできるだけ 避けるため、ファイザーは新しい機序の高脂血症薬、「トルセトラビブ」を 開発しておりました。そして盛大にコケました。 この開発が頓挫した直後、世界で1万人の社員をリストラしたことは 記憶に新しいですね。 新薬が出なければ合併。日本と同じです。規模はでかいですが。 もともとメガファーマを大資本で無理矢理合併することはファイザーが 始めたことで、過去にワーナーランバート、ファルマシアを合併し、 業界第1位に躍進したのです。リピトールだってワーナーの薬です。 そういう経緯を持つファイザーにとっては、ワイスの合併も自然な 行為なんでしょう。J&Jやメルクを合併するよりは楽そうだし。 とはいえワイスだってリピトールのような宝石を持ってるわけでは 無いので、この合併/合理化による延命効果は数年程度と言われてます。 ワイパックスやアモキサン、エフェクサーなどマニアに人気のある 精神系の薬を作ることで定評のあるワイスですので、 ファイザーに合併されることで製造ラインの停止騒動が無くなって くれるなら、現場としては歓迎したいところですが…。 世界的な薬であるソラナックス/ハルシオンと、 ワイパックス/ロラメットが一緒のメーカーで販売されるのは、 RX-7をトヨタが販売するようなもので、なんかイヤですね。 まぁイチ擬人化好きとしては、この騒動をネタにして 何か描いておかねばならないところですよね。 というわけで「らなわく」を描いてみました。 6月の擬人化王国に出品します(大嘘)。 百合が好きな男は何て言うんだ?腐女子の反対で発酵男子? |