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向精神薬擬人化外伝:Sonata
プリキュアにハートがキャッチされる今日この頃でございます。
馬越センセイの低等身キャラはやっぱり素晴らしいですね!
デザインがシンプルかつ躍動感があって安心して見ていられます。
私の目指す擬人化の理想像ですよ!

さて、同人誌の読者の方から超短時間型睡眠薬「Sonata」の空箱を
頂いたので、ついでに擬人化に挑戦してみました。
向精神薬擬人化外伝:Sonata_f0133373_19134075.jpg

頂いたのは冬コミ前なので、既に3ヶ月くらい前ですね。
無精でスイマセン…。

向精神薬擬人化外伝:Sonata_f0133373_19105866.jpg一般名はザレプロン。
規格は5mg/10mg?他にもあるのかな?
日本では現在発売されてません。
従って愛称も決まってませんが、
まぁ、「ソナタ」でいいと思います。
カタカナなのは学園生じゃないから。

ソナタ、という名前から安直に
ピアニストを連想しました。
ト音記号のポニーテール、というのは
いかにもありそうだと
ググったりピクったりしてみましたが、見つからなかったので
多分ネタ被りはないかと。

前髪は一応ワイスのWを逆にかぶせた
感じ。それじゃMじゃねーかというツッコミは却下。

イブニングドレスは外箱デザインベース。シャンパングラスに
プースカフェをソナタ色で作って飲むのを趣味としている。
組成は不明だがきっと常人には飲めない味であろう。
外箱もPTPも簡単な配色なので、服装は実にシンプル。
もし日本デビューしてたら黄色と白のツートンになってたのかしら。

ワイス家の秘蔵っ子であり、天才ピアニスト。超絶技巧の指さばき。
十八番の曲「ティーハーフ・ワンナワー」は、弾き始めでいきなり
眠らされ、1時間で覚醒させられ、なんだかよく分からないうちに
終わってしまうと評判を呼び、各地で絶賛を浴びたという。

日本でのコンサートツアーも決まりかけていたが、ワイスパパの
知り合いである武田おじさんに「ボラギノールのピアノソナタ」を
弾くようせがまれ、後でそれが痔の薬であることを知って激怒。
ワイス家と武田家は絶縁状態になってしまい、ソナタの日本デビューは
お蔵入りとなってしまった。

世界的アイドルとなった舞に対抗すべく、幼少の頃から隔離されて
英才教育を施されていたため、他のワイス4姉妹(わっくす、えば達)と
面識はなく、自分は一人っ子だと思っている。舞に対するライバル意識は
あまり無い。それどころか舞およびルネ(実は変装したあも姐)と共に
「HypnoticZ」というガールズバンドユニットを結成して、
全米横断ツアーとかを行ったりしている。

口調は比較的穏やかだが、芯が強く迷いがない。かなりの短気で、
人の意見をすぐ遮って自己主張を通すところがあり、舞やルネと
喧嘩になることもしばしばある。しかし根に持たないので、和解も早い。

昨今の業績不振で、懐の厳しくなってきたワイス家では彼女の
ピアニスト活動を支援し続けることが厳しくなり、ファイザー家の
養女となることがほぼ決まっている。日本にまだ理解のあるファイザー
パパの意向によっては、学園デビューもありえるかも?



ザレプロン(ソナタ)は1999年に欧米で発売された、比較的新しい
睡眠薬です。93年に米国デビューし、年商1000億円以上を
叩き出した睡眠薬の王者ゾルピデム(マイスリー)に追随すべく、
アメリカン・サイアナミッド社(現ワイス)が開発しました。

ワイスというメーカーは、ハイロング、ワイパックス、レストリルなど
薬効自体は優れており固定ファンも大勢いる薬を開発するものの、常に
要所で現れる強力なライバル薬(セルシン、ソラナックス、ハルシオン)に
売り上げで負けるといった、家電で言えばソニーのような所です。

今回のザレプロンも勿論その運命の薬で、年商は80億円程度と振るわず、
マイスリーのライバルというのもおこがましいポジションにあります。
しかしピラゾロピリミジン骨格系睡眠薬という、過去に例のない独自の
系を開発した業績は高く評価され、イミダゾピリジン系のゾルピデム・
シクロピロロン系の(エス)ゾピクロンと共に頭文字のZを取り、
「Z Drugs」と呼ばれて、新世代睡眠薬御三家の一角として
扱われています。

まぁ新世代といってもロゼレムの様に全く別の薬理を持っているわけでは
なく、やはりベンゾジアゼピン受容体に作用する薬であることに変わりは
ありません。日本では92年に治験が開始されましたが、フェイズ3で
中止されました。おそらくはハルシオンを上回る有用性を得られなかった
為だと思われます(マイスリーも同じ理由で一度中止している)。

ソナタを睡眠薬として見た場合、注目すべきはその作用の短さです。
血中濃度半減期が1時間、4時間以内には排泄されるという際だった
切れ味は、正にウルトラショートの名に相応しいと言えるでしょう。
さすがワイパックスを作ったメーカーだけありますね。

おそらくは効き目が短すぎるが故に、不眠症に使いづらいのだとは
思いますが、寝付きを良くするという効果のみが欲しいのであれば
むしろマイスリーよりも好都合であると言えます。時差ボケや夜勤明けの
仕事など、ライフスタイル修正の為の薬として十分な存在価値が
あると思います。出来れば日本でも治験を再開して欲しいんですが、
日本市場にあまり熱心でないワイス単体では無理でしょう。

そんなワイスですが、おそらく今年中にはファイザーと合併が完了
すると思います。ソナタの日本販売に実現性があるとすれば、
バイアグラやチャンピックスといったライフスタイル改善薬を
推し進めているファイザーが目を付けてくれる事かと思います。

しかしながらファイザーは、米国ニューロクライン社と共同で
ザレプロンと同系統の睡眠薬であるインディプロンを開発してFDAに
申請したものの、承認が通らず見事に惨敗したという苦い記憶を
持っています。そんな会社がただでさえ売り上げの振るわない
ソナタに興味を持つかどうかは微妙なところですね。

日本で発売されてないためあまり詳しい内容が分からないので、
この薬に対するコラムはこれくらいにしておきます。
個人的にはロゼレムよりよほど価値がある睡眠薬だとは思います。

つい先日、モダフィニル(モディオダール)が抗時差薬という名目で
FDAに認可されました。時差ボケがようやく病状として扱われる時代に
なった訳です。時代を先取りしすぎて沈んだソナタも、これを受けて
再び注目されるようになると面白いですね。
by haya by hayanoya | 2010-02-25 19:20 | ちびまる向ちゃんトピ
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