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ちびまる向ちゃん(100)
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俺の嫁がこんなに小さいわけが…いや、何か縮んでるような。
エバミールが包装変更でちっちゃくなったようです。わーい! 変わり映えのしないマル向で、PTPサイズ変更があったのはロヒプノール以来? ロヒプノールはロシュデザインをガン無視した最悪の虫害変更でしたが、 さすがにバイエル社は昔の薬に敬意を払っており、デザインはそのまま スケールダウンしてGS1-RSSコードをつけた良変更になってます。 ハサミが必要なほど切り離しにくかったPTPシートも、心なしかちぎりやすく なった気がしますね。ъ(゚Д゚)グッジョブ!! たいてい改悪されるので包装変更はあまりして欲しくないんですが、マル向に 関してはそのサイズが小さければ小さいほど良いとされています。その理由は 向精神薬取締法50条の21:向精神薬は鍵のかかるところに保管すべし(意訳) 調剤室では一般に鍵付きの引き出しにしまわれるわけですが、その数は 限られており数十種類の向精神薬を効率よくしまわなければなりません。 特に引き出しが狭いと外箱の幅が3mm程度細いだけでもかなり楽になります。 この点で優秀なのはベンザリン。極上の小ささです。塩野義は素晴らしい! 逆に非道いのはベゲタミン。PTPでかいし500錠包装しか無い。塩野義は死ね! ということで小さくなった感動をイラストに現してみました。 ここまで小さいわけでは無い。 ちなみに最近の薬によくついてるGS1-RSSコードですが、正直何の役に立つのか 薬屋でもよく分かっておりません(汗 もともと医薬品の流通管理には、工業製品全般に使われているJANコードが 用いられており、箱から取り出した10錠のPTPシートにはコードがついてません でした。しかし、サクシンとサクシゾンなどの医薬品取り違えが問題となり、 最小包装単位であるPTPシートや注射アンプルにもコードを載せてバーコード リーダで読み取る事で、医療事故を防止できるのではないかと考えられました。 これにより従来は箱単位だった薬の管理が調剤包装容器単位となります。 13桁のJANコードでは箱と調剤包装が区別できないので、それを区別できる 14桁の国際標準コードを新しく割り振ることになりました。 開発当初はRSS(Reduced Space Symbology:省スペースシンボル)コードと 呼ばれていましたが、2007年よりGS1コードと改名されました。 GS1とはGlobal Standard Oneという世界の流通の決まり事を策定する組織で、 GS1コードは世界で通用する流通コードです。 GS1コード規格には様々な情報を盛り込むことができ、二層型にすることで 有効期限やロットナンバーも付加することが可能となります。これにより 医薬品のトレーサビリティが可能となり、バーコードを読み取るだけで そのアンプルやPTPの期限を記録し、期限が切れたら速やかに廃棄できます。 素晴らしい!もういちいち錠剤に有効期限の付箋を貼ったりちまちま薬と にらめっこして期限切れリストを作らなくて済むのですね! ノーサー。 特定生物由来製剤はこの二層型バーコードの表示が義務化されますが、 それ以外の普通の薬はあくまで任意表示です。従って大多数の薬で盛り込まれる データは薬の名前とPTP錠数まで。相変わらず期限は箱を見ないと分かりません。 それでも注射剤ならばそのコードをスキャンすることで取り違い防止になる為 まだ有用でしょうが、PTPシートの場合は一人に10束以上渡すのが当たり前。 それを一つずつスキャンするなんて実務上無理があります。さらにしょっちゅう 一つのPTPを切り離してるので、シートの一箇所にしかコードが印刷されて いない場合、普通にコードなしのPTPが存在することになります。 さらに大部分の零細薬局(ウチも含めて)には、調剤用のバーコードリーダなんて 存在しません。つまりは現段階で、このコードをPTPに印字することにほとんど 意味なんて無いのです。 にも関わらず、全ての内用薬および外用薬は平成28年までにこのコードの表示を 義務づけられており、つまり数年以内に全ての薬が包装変更される事になります。 いったいコレ、誰が得するのでしょうか? 業界の悪癖だと思うんですが、一般に医薬品メーカーは自分のところで勝手に 包装変更しておきながら、包装変更前の薬を返品されることを非常に嫌がります。 もちろん薬局だって、ほとんど売価同然の価格で薬を買っているにもかかわらず、 そんな意味不明な理由で返品を拒否される事に納得は行きません。 薬局からもメーカーからも拒否された薬はどうなるか。卸が泣くのです(ノД`) つまりはこれ、メーカーが卸からの返品を拒絶して利確するための陰謀なんだよ! な、なんだってー!?(AA略 卸はもっとメーカーに強い態度を示すべきだと思うんですが、新薬を薬局に販売 してバックマージンをメーカーから受け取る、という商慣習を長い間続けた結果 卸はメーカーに頭が上がらない構図が出来上がってしまってます。 後発品の普及が促進されると、この構図もまた変わってくるのでしょうか。 とりあえず、卸に就職はしたくないなぁ…と思う今日この頃。 関係ないですが、このたびスマホを2年間使ったXperia ArcからEluga Xに 変更しました。Zも魅力的だったんですが、物理キー・取り外せるバッテリー・ 背面ラウンドデザインなど、Arcの血脈を何故かパナマシンに感じたので…。 にしてもスマホの進化は驚くばかり。第二次大戦時の兵器ばりの驚異的な発展を 感じています。あるいはこの開発競争こそメーカーという国家の総力戦なのか? ディスプレイの解像度が上がってフルハイデフを表示できることに大変満足 しておりますが、この持ちにくい5インチサイズに慣れる事があるのだろうか。 薬もスマホも小さい方が色々とありがたいです…。 |