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向精神薬擬人化その4:デパス
向精神薬擬人化その4:デパス_f0133373_17453287.jpg一般名エチゾラム。
規格は0.5mgと1.0mg。あと細粒。

愛称は「でぱ子」。
福岡県は吉富町出身の、バリバリの日本人。
ネイティブに博多弁をしゃべると思われるが、
私がしゃべれないので標準語を使わせてます。
好きな物はめんたい味のうまい棒。

デパスの箱が体操服のデザインに見えるので
体操服を着せてます。

性格はおっとり型で天然。
かなり後期に開発された薬なので
抗不安薬クラスの中では新入生扱い。


そのポテンシャルはクラスの中でもトップクラスにあるが、
力の加減を知らないので、安らぎの魔法や鎮痛の魔法を
使おうとして、眠らせてしまうことも多々あり。
担任の先生泣かせである。

いっそ睡眠薬クラスに編入すべきでは?との声も多数上がっているが、
彼女を猫かわいがりしている吉富じいちゃんが
「この子の才能をつぶすな!」と一喝し、
クラスを変わることなく現在に至っている。

姉に「りーぜ」がいる。姉妹仲は良好。




…というのがデパスの日本における立ち位置です(分かんねぇよ)

とにかく日本では人気のある薬。毎年年間110億円以上を
確実に売り上げており、抗不安薬のトップシェアを占めております。

何故こうも売れるのか。まあ良く効く薬だからと言うのもありますが、
適応範囲が広いのと、処方日数制限が無いと言うのが大きいと思います。

神経症・うつ・統合失調症・睡眠障害・心身症・頭痛・肩こりなど
広範囲における適応を取得しております。
これは、病名がないと保険審査が通らない日本医療において、
極めて重要なことです。とにかく医師的に使いやすいのです。

精神医療にあまり通じていない内科や整形、消化器科などでも、
「それでもデパスなら…デパスなら何とかしてくれる…!」
との思いで、とりあえず処方されるわけです。

また、欧米で販売しなかった(できなかった?)ため、
世界的には全く無名ですが、これにより米国の向精神薬販売規制
(DEAのドラッグ・スケジュール規制)から逃れ、
米国追従の日本でも向精神薬の規制を受けませんでした。

デパスのダウナー性を考えると、欧米で販売すれば必ずや
乱用問題が起こったでしょう。事実日本でも起こってますし。
そうなれば米国で規制→日本で規制のコンボにはまり、
今ほど気楽にデパスを使えなかったと思います。吉富の英断?

向精神薬の規制が無いと言うことは、処方日数に制限が無いと言うことです。
通常、乱用防止のため抗不安薬の日数は30日までしか処方できません。

内科では一回の処方箋で2ヶ月分薬を出すこともザラです。
なのに抗不安薬や睡眠薬をもらうためだけに
また2ヶ月以内に受診しなければならない。

デパスに日数制限が無いことが有利なのは明白です。
乱用防止の観点からすれば、良くない事とは思いますけれどね…。

というわけでデパスは日本の保険医療にベストマッチした抗不安薬であり、
保険医療制度が覆らない限りは、この地位が揺らぐことはないでしょう。

個人的にも嫌いじゃないんですが、注意力が非常に散漫になるので
仕事には向きません。車の運転前は絶対に飲まない方がいいです(経験有)
by haya by hayanoya | 2007-03-31 17:48 | ちびまる向ちゃんトピ
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