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「アトモキセチン」承認申請 -日本イーライリリー-
原稿に追われており、擬人化の更新は滞っております。ご勘弁を。

何やら新薬のニヨイがするので、とりあえずメモメモ。

注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療薬「アトモキセチン」
製造販売承認申請のお知らせ


リタとならび、ADHDの代表的治療薬であるアトモキセチンが、
日本でも販売される可能性が出てきました。
一般的な販売名は「ストラテラ」。
俗称は「リタリンキラー」(←今つけました)。

擬人化するとすれば名前は「すてら」かな。



イーライリリーの代表薬といえばプロザックですが、
ストラテラは、プロザックの主成分フルオキセチンの
親戚みたいな薬です。

でも、プロザックはSSRIなのに対し、ストラテラは
ノルアドレナリンの再取り込みにしか作用しないことから「NRI」と
呼ばれています。

類似の薬としてブプロピオンやマプロチリンがあります。
マプロチリンはルジオミールという名で日本でも発売されて
いますが、ADHDに用いると言う話は聞かないですね。
再取り込みの効果が弱いのかもしれません。

リタリンはノルアドレナリンおよびドパミンの再取り込みを
抑制し、なおかつドパミンの放出を促進します。
従って、効果の発現は速いものの、薬効が切れるのも速く、
その後の疲労感や脱力感も大きいものがあります。

ADHDに関連の深い前頭前野には、ドパミンの再取り込み口
(トランスポーター)がほとんど存在しません。従って
ドパミンもノルアドレナリンのトランスポーターより
再取り込みが行われます。

ストラテラは、ノルアドレナリンのトランスポーターを塞ぐことで
再取り込みを抑制します。しかし上記の理由から、結果的に
前頭前野ではノルアドレナリン・ドパミン共に濃度が高まります。
脳の他の部位ではドパミン濃度を増やさないので、依存や多幸など
精神的な副作用を起こしにくいと言われています。

ただ、他のSSRI等と同様、効果発現にかなり時間を要するようです。
さらに、ドパミン賦活系に対する作用が弱いため、集中力を高める
効果はリタリンに比べると劣るでしょう。

しかし、安全性の高さや乱用のされにくさを考慮すれば、非常に
存在価値のある薬です。何より現在日本では、ADHDに適応を持つ
薬が存在しないので、この分野でリタリンに取って代わる可能性は
十分にあるでしょう。

問題は薬価の高さでしょうか。リタリンは1錠10円程度の非常に
安価な薬ですが、ストラテラを現在個人輸入しようとすれば
1錠500円位します。多分有用性加算とかでリリーも強気の
薬価設定をするでしょうから、日本でもそれくらいの薬価になると
思います。医療費助成がつくと思うので患者負担は無いでしょうが、
医療機関や薬局にとってはまた頭痛の種になりそうです…。

モディオダールに続き、ストラテラが販売されれば、リタリンの
使用頻度はかなり低下すると思われます。リタ蔓延を嫌っている
薬事審議会は、早々に承認を出しそうな気がしますね。
by haya by hayanoya | 2007-06-29 14:27 | クスリあれこれ

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