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ちびまる向ちゃん(100)
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急に気温が下がって体調崩し気味です。
鼻炎→鼻炎薬→副作用で眠気→変な格好で寝て体冷やす→ 風邪により鼻炎悪化という悪循環。 5月と10月は苦手な季節だ…。 一日中眠いので、一日中眠くなる薬を取り上げました(え゛ 一般名クロナゼパム。 規格は0.5・1.0・2.0/錠に 0.1%・0.5%/細粒とかなり多め。 愛称は「りりぃ」。 ロシュ家の5女で、れきそやろひのの姉。 ただこの3人は年子なので、お互い タメ口で話しています。 REM睡眠行動障害の第一選択薬なので、 夢や記憶を吸い取る夢魔、というのがコンセプト。 …そんなわけで、はいてないどころか着てませんwww いえ決して服が面倒とかそういうことでは… 描き忘れましたが、牙も生やしてます。八重歯っ子です。 サキュバスって精液を吸い取るんじゃ?と言われる方も おりましょうが、私の中でのサキュバスはウィズに出てくる クソ憎たらしい1レベルドレインを仕掛けてくるアレです。 もち末弥デザイン。ニップレスマンセー。 経験値を吸うということは、すなわち記憶を吸うということ。 経験というのは往々にして犯してきた業であったりトラウマで あったりするので、それを吸われるのは非常に快感なんだと 思われます。喰らってみてぇ!ゲームではリセットするけどねw まぁ裸の少女である理由はもう一つ、 リボトリール販売当初の パンフレットがまんまそれだった(→) 事にも由来しています。 薬のパンフレット史に残る、ベストオブヤバスな広告。 今では絶対に認可されないでしょうね…。 (参考:精神科薬広告図像集。 他にも色々興味深い広告有。オヌヌメ!) 頭のリボン様のものは2mg錠です。 2mgの錠剤は十字に割線が入っていて、4分割できるんですね。 こういう錠剤は比較的珍しいです。他はフルイトランくらいか? 手に持っているのは避雷針です。一応てんかんの薬なので、 これで周囲の電流を制御しているようです。 アルミの翼は電磁シールドであり、こちらも異常電流の防御用です。 ギガデインすら跳ね返せます。あと18禁規制も(笑 背中に背負っているのはランドセル。某氏にも言われましたが、 クロナゼパム擬人化において、ランドセルは鉄板なのだ!(断言) …併売されている旧住友の「ランドセン」は、小学生のランドセル から命名されてます(本当)。てんかんが子供に多いことから、 学童をイメージして付けた名称とのことですが…それにしても フェティッシュなナイス名称だと思います。命名者グッジョブ! かくしてジャンル:はだかランドセル少女と相成りました。 姉属性なのにはだランはどうか?なんて意見は燃やす。 好奇心が非常に旺盛で、色々なことに首を突っ込みたがります。 Eクラス(抗てんかん薬クラス)の級長のはずなのですが、 大変落ち着きが無く、クラス内にとどまって仕事をすることは 滅多にありません。 教官にほめられるのが大好きで、あらゆるクラスに出没して 他クラスの生徒と一緒に試験などを受けてます。 困ったことに、どこに行ってもそれなりの成績を残すので、教官と しても本気で怒ることはできないようです。 しかも、持ち前のロリ声と記憶改変能力で学園生徒のほとんどを 魅了しているので、彼女の行動を咎められる者は 同じロシュ9姉妹以外にはおりません。でもロシュの姉妹は ほとんどが担任や級長などの要職に付いているので、 自分のクラスを荒らすりりぃに、余り良い感情を持っていません。 特に、年の近いれきそやろひのには事あるごとに 「姉、ちゃんとしようよ」とか「とりあえずぱんつはけ」とか 説教されているようです。 リボトリールは1973年、ホフマン・ラ・ロシュ社より販売された、 スターンバック謹製のベンゾジアゼピンです。 スターンバックが発表したベンゾジアゼピンは9種類存在しており、 その中で最も有名なのは1963年のヴァリウム(ジアゼパム)ですが、 現在最も使われているのはこのリボトリールだと思われます。 (一連の開発物はロヒプノールのコラムを参照) リボトリールの主成分はクロナゼパムです。1965年に開発された ニトラゼパムに、塩素基を一つ引っ付けただけの構造でありながら、 ニトラゼパムに較べて劇的に応用範囲が広がりました。 1969年に、抗痙攣作用があることが認められ、ベンゾジアゼピンで ありながら抗てんかん薬として使用されはじめます。 しかしその後も動物実験や臨床現場で様々な症状に対する有用性が 認められ、今ではてんかんに使う例の方が珍しくなってきました。 応用例をざっと確認しただけでも、 うつ病 双極性障害 病相頻発型感情障害(ラピッド・サイクラー) 強迫性障害 全般性不安障害 社会不安障害 パニック障害 抗精神病薬による錐体外路症状 皮膚感覚異常症 疼痛 耳鳴り REM睡眠行動障害 …などなど、SSRI顔負けの活躍ぶりと言えるでしょう。 特に、気分安定薬(感情の激しい起伏を抑える薬)の概念が浸透して 以降、デパケンやテグレトール、リーマス等と共にその処方頻度が 非常に増えてきた様に思います。 米国ではベンゾジアゼピンに対する忌避意識により、 90年代以降はSSRIを中心とした処方に変わっていきましたが、 近年になってベンゾジの有用性が再認識され、不安障害には アルプラゾラム、ロラゼパム、クロナゼパムがSSRIと同程度に 使用されているようです。 リボトリールはベンザリン、ロヒプノール、エリミンと同じ 7-ニトロベンゾジアゼピンと呼ばれる構造式を持ちます。 睡眠活性の強い、逆に言えば睡眠薬として以外にほとんど 使われることのないこの3種に較べ、何故にリボトリールは こうも広い治療域を持っているのでしょう? 構造式の上からでは想像も付きませんが、ベンザリンを基本型と すると、エリミンは+メチル基、リボトリールは+ハロゲン基、 ロヒプノールは+(メチル基+ハロゲン基)という形になってます。 ちょうどベンザリンとロヒプノールの間の形であることから、 ベンザリンよりも強く、かつロヒプノールほど睡眠に特化しない、 バランスの良い薬となったように思われます。 薬理的には、扁桃核~視床の刺激による脳波の発作発射を抑制する 事が知られています。これはGABA受容体を介する作用で、 ベンゾジアゼピン全体に見られる作用ですが、リボトリールは特に 小量で効果的にこれを抑制します。一方で大脳皮質への発作抑制 作用は弱いようです。 扁桃核から視床に至る部分、いわゆる大脳辺縁系と呼ばれる部分は 情動と記憶に関連する部位で、リボトリールが数々の感情障害に 対して有効である事実に、説得力を持たせます。 実質的な抗不安効果は、ベンゾジアゼピンのどの抗不安薬よりも 高いと思われます。筋弛緩作用とかも強いですが。 また、抗うつ・抗躁効果の根拠としてセロトニン合成及び機能促進 作用を持つのではないかと言われていますが、これに関する 薬力学的な作用機序は不明です。 ただ、外傷後ストレス障害(PTSD)に対しては無効と言われています。 以前の記事で、扁桃核はPTSDに関連する部位だと書きましたが、 扁桃核はアドレナリンによって興奮し、GABAによって抑制されます。 PTSDでは強い感情によって扁桃核の細胞が焼き付き、アドレナリン -GABAのバランスが大きく前者側に傾いてしまいます。 こうなるとGABA系のベンゾジアゼピンはほとんど効かなくなります。 こうしてみると、抗痙攣・抗不安・睡眠・感情調整作用等を バランスよく高レベルで備えているリボトリールは、かつて 万能薬と謳われたジアゼパムの、正当な進化系に思われます。 抗てんかん薬としてしか適応が無く、日本ではマイナーな地位に 甘んじていますが、ベンゾジアゼピン一武闘会(なんだそりゃ)を 行えば、間違いなく優勝候補の筆頭に上がるでしょう。 抗てんかん薬なので90日分処方だってオッケイだしね。 とにかく貴様ら、リボトリールのヤバさをもっと知るべきだと 思います。リボトリールヤバイ。特に裸がヤバイ(死 |