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ちびまる向ちゃん(100)
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あれ?気がついたら10月が終わりそうだ?
仕事にかまけすぎて更新できねぇ… 処方箋来すぎ。というかみんな風邪引きすぎ。 店内は病原菌が絶賛繁殖中。このようにして薬局の人間は、 風邪の菌に対して免疫を付けていくのです。パスツール上等! …まぁ、それはともかく久々の更新。今回はベンゾジの原点、バランスで。 ここから3キャラはアダルト路線だぜ! 一般名クロルジアゼポキシド。 規格は5mg・10mg・10%散。 愛称は「蘭」。 極端に流通量の少ない同人誌、 「ちびまる向ちゃん 2剤目」にて ちょっとだけ出てきた人物です。 学園でのポジションは教頭先生。 ちなみに学園長は「紫木(ゆかりぎ)」というおじさんです。 モデルは勿論、日本の精神薬物治療の第一人者である あの先生です。 ロシュ9姉妹の長女であり、学園の第一期生でもあります。 今は被験生としての一線を退き、収集データを統括管理する側に まわっています。学園は「学園」と言う名前ながら、実質的には 市販後調査の研究機関なので、彼女の正式な役職は研究部長です。 ろひのやりたが暴走する度に、その報告をまとめて紫木学園長に タレコむ嫌な役回りです。 でも本人は結構気に入っている仕事のようです。 その名称からか、学園の治安を維持し、勢力の均衡を保つことを 至上の喜びと考えているフシがあり、共産思想にかなり 傾倒しています。チャイナ服なのは中国共産党の支持の証で、 ソ連が崩壊する前はマトリョーシカみたいな服を着てました。 右手に持ってる木槌は人民裁判用。「静粛に!」とかいうアレ。 日本の裁判官はそんなもの持ってませんが、中国には存在します。 主に教師連中に対して生徒達の監督不行届をなじるために 使われます。弁護士も検事もいない一方的な判決。 左手の書類ホルダは「デスホルダ」と俗称されており、 書き込まれた者に任意の行動を、権力で強制することができます。 その木槌が振るわれる度に教師達は絶望のため息を漏らし、 大量の始末書を抱えながらヤケ酒に走るわけです。 そのキツい性格と役職のため、余り人間関係は良好とは言えません。 赤いア○ヒも真っ青になるほどの極左的な言動を取ることがあり、 紫木学園長にも恐れられています。 れきそはクラスの暴力級長として、同級生に恐れられていますが、 そんな性格になったのはこの姉の影響によるところが大きいです。 クロルジアゼポキシド。40年間続くベンゾジアゼピンの栄光は、 この薬から始まりました。 クロルジアゼポキシド誕生の経緯は、発明者である レオ・スターンバック自身によって語られています。 ユダヤ系ポーランド人であるスターンバックはロシュ社に入社後、 ナチスの迫害から避けるために渡米し、米国のロシュ子会社である ホフマン・ラ・ロシュ社のナトレー研究所に移籍しました。 ビタミンB2やビオチンの合成などで、ビタミンの専門家として 実績を上げていたスターンバックに与えられた次の課題は、 当時絶大な人気を誇ったウォーレス社の抗不安薬「ミルタウン」 (一般名メプロバメート)に代わる、新しい抗不安薬の開発でした。 時は1950年代後半。入院患者の治療に重点を置く欧州において、 ミルタウンはあまり流行りませんでした。しかし米国では 診療所における外来通院治療が重視されていたため、メジャーより マイナー、抗精神病薬よりも抗不安薬が望まれていました。 バルビツレートよりも副作用が少なかったミルタウンは、たちまち 米国の安定剤市場を席巻しました。抗不安薬がドル箱商品になると 知った米国各社は、競ってミルタウンの後継種を探しました。 クロルプロマジンでローヌ・プーラン社、レセルピンでチバ社の 後塵を拝したロシュ社にとってもそれは切実でした。 イプロニアジドの販売により、一時は精神療法の主流になりかけた ロシュでしたが、黄疸などの副作用が頻発するイプロニアジドは 販売中止になりました。大手精神治療薬メーカーとしての威信に かけて、次世代抗不安薬を模索していたのです。 スターンバックはミルタウンなどの既製品を化学修飾して新製品を 作る、といった手法を捨て、全く新しい構造式の抗不安薬を作ろう としていました。その際に起始物質として着目していたのは、 彼が大学時代に合成していた染料化合物でした。 長年その物質の派生物を作っていましたが、一向に成果が上がらず、 抗不安薬開発を中止しようと決意さえしていました。しかしその 一連の開発物の中に、「Ro5-0690」が眠っていたのです。 実験室をたたむ際、何となく合成したもののずっと放置されていた Ro5-0690を、廃棄する前に一度薬理試験にかけたところ、 ミルタウンと同等以上の抗不安効果と、クロルプロマジンや レセルピンの機能の一部を含んだ、極めて画期的な物質である ことが判明しました。ベンゾジアゼピンの元祖となった クロルジアゼポキシドは、こうして全く偶然に発見されました。 ホフマン・ラ・ロシュ社はすぐさまこの物質をFDAに承認申請し、 1960年2月、リブリウムの名で発売しました。 リブリウム Librium の語源は、equilibrium(安定・均衡)です。 安定剤の名に相応しい名称と言えるでしょう。 更にその語源はlibra(天秤)です。聖闘士聖矢でおなじみですね。 天秤は裁判の象徴もあり、蘭に木槌を持たせているのはその為です。 ちなみに、「ガン・カタ」で有名なリベリオンという映画の 原題は「Equilibrium」ですが、元々のタイトルは「Librium」 だったそうです。ロシュがクレームを入れたためタイトルを変更 したようです。 この作品の舞台はリブリアという仮想国家で、イクイリブリウムと いう、人類思想をコントロールするための政府機関が存在します。 原題のままであれば、このどちらかが「リブリウム」と言う名称に なっていたんでしょうね。まぁ物語では思いっきり悪役なので、 ロシュが文句を言うのも当然でしょう。 でも蘭というキャラクタのヒントはこのエピソードから来てますw 1960年に発売されたリブリウムですが、翌61年には早くも日本で ライセンス販売されます。武田からはコントール、山之内からは バランスの名を付けられました。Control,Balanceと、いずれも 統制、安定を表すシンプルな名称です。 しかし、クロルジアゼポキシドの時代は長く続きませんでした。 リブリウムの発売からわずかに3年後、より薬効を高めた ジアゼパムが、スターンバック自身の手によって開発されます。 これが全世界でメガヒットを飛ばした結果、すっかりリブリウムの 印象は薄れてしまいました。 その後、様々に有用なベンゾジアゼピンが出てきたため、 臨床現場でコントールやバランスを使うことは、もはやほとんど 無いと言っていいかと思います。 昔からこの薬を愛用している老医師くらいじゃないか? 糖衣錠ですが、かなり苦いので舌下服用には不向き。 余りに流通が少ないせいか、より後に開発されたレスミットや セパゾンよりも薬価が高く設定されています。 ただ、バランスのバラ100錠ガラス瓶はちっこくて可愛いです。 リタ瓶よりちっちゃい。バラ錠は多くの向精神薬が500錠単位 でしか発売していないので、このちっちゃさは貴重です。 コレクターアイテムとしてアリかもしれませんね。 |






…まぁ、それはともかく久々の更新。